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「現代の部下に必須のスキルとは?」-武田信玄の名言から考察する-

今日は、私が大好きな歴史上のお話から。

 

いきなりですが、

私が戦国武将の中で尊敬している武将ランキングを発表します。

 

第三位 徳川家康

第二位  黒田官兵衛

第一位  武田信玄

 

一人ひとり、

その特徴と順位の理由を細かく説明すると、日が暮れますので・・

 

私から見た共通点を一言でまとめますと、

「知性と感性と人間性の3つのバランスが、卓越している」

です。

 

上記3人の武将は、

先見性や本質を見抜く力、

また、人を観る力に長けており、

それらに関する、さまざまな名言やエピソードも現代に残されていますね。

 

私も新入社員の時に、

当時の上司から武田信玄の話を教えていただきましたので

ご紹介します。

 

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~戦国の武将・武田信玄の名言より~

 

「私が若者と話をすると、三通りの反応を示す。」

と信玄は言います。

 

タイプ①

一つ目は、ポカンと口を開けて私の話に呑み込まれているタイプ

 

タイプ②

二つ目は、私の喉(のど)あたりをじっと見つめていて、

分かっているのか分かっていないのかはっきりしないタイプ

 

タイプ③

三つ目は、私が話している間じゅう、

いちいち相槌を打ったり笑顔を見せたりするタイプ

 

信玄はさらに話を続けます。

「一番目のポカンと口を開けて私の話に呑まれているのは、

自分の判断がまったくつかないヤツだ」

 

「二番目の、喉のあたりをじっと見つめているのは、

一見愚かそうに見えるが、実は私の言うことを一つ一つ噛みしめ、

頭の中で反芻(はんすう)している」

 

「三番目の相槌を打ったり笑ったりする者は、

いかにも話を理解していますよと言いたくて、そういう態度をとるのだ」

 

そして、

 

どのタイプがいちばん有能な部下か?

という問いに対しては

 

「二番目がいちばん頼もしいタイプ。

私の話の内容をきちんと整理し、決して鵜呑みにはしない。

分からないことがあったら、おそらく後で聞きに来るだろう

 

と答えています。

 

 

これと似たような話を、

同時代の武将・小早川隆景も語っています。

 

「すぐ分かったという部下に、分かったためしはない。

私はそんなに単純な話はしていない。

だから、話をした時には一見ぼんやり聞いているようでも、

優れた人間は必ず後で質問をしに来る。

こういう人間こそ頼もしい

 

 

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最近では、「傾聴」という言葉がもてはやされています。

 

我々も研修などで、傾聴という言葉やスキルを多用します。

 

私はこの武田信玄・小早川隆景のエピソードから2つの点に気づきました。

 

●現代において、真の傾聴力というと、②と③が同時に求められる。

どちらか1つしかできない人の場合、

③だけよりも②だけの方が有能であるという点

 

●上司が部下の話を傾聴するということはよく聞くが、

部下が上司の話をいかに傾聴できるかも同等に重要であるという点

 

 

 

現代企業はITの職場導入でスピード感をもって仕事ができる反面、

仕事量が昔よりも明らかに増え、

同時に残業がしづらい時代になってきています。

 

そんな中、

管理職の傾聴力、コミュニケーション力、マネジメント力を向上すべき点は、

疑いの余地はありませんし、最優先だと思います。

 

それに加えて、

フォロワー(部下)に関してもそれらの能力形成を行うことが、

皆が限られた時間の中でより多くの仕事を行い、生産性を高めていくために

大変重要です。

 

そんなことを歴史上の人物に思いを馳せながら・・・あらためて認識した次第です。

 

皆様の職場の部下・上司、あるいはご自身はいかがでしょうか。

振返りのヒントになりますと幸いです。

 

 

葛西

  • 2022/05/06
  • 社長コラム
  • 投稿者:葛西 伸一