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おかげさまで創業15年目に突入しました!&私の履歴書

みなさま。

当社株式会社メンター・クラフトは、

2021年4月5日をもちまして、

創業から15年目を迎えることができました。

15歳、戦国時代なら元服の年です。

 

ここまでこれたのも、

ひとえに、暖かく支えてくださった、

お取引各社の皆さまのお陰と、心より感謝しております。

この場を借りまして、厚く御礼申し上げます。

 

 

思い返せば、私が会社員を辞め会社を設立することを決めたのは、

メンター・クラフト設立の2ヶ月前、2007年2月初旬のことでした。

 

当時は、10年務めた伊藤忠グループを退職し、

その後、今は無き「ネオインデックス社」というベンチャー企業に勤めておりました。

当初は、MBAの仲間と2人でITコンサルタントを目指そうと思いましたが、

自分にはそのための十分なスキルもコンサルティング力もないことに気づき、

計画も立案できず、断念しました。

 

ちょうど、その頃、急遽舞い込んできた、

某人気アニメーションのライセンサービジネスを、

当時勤めていたベンチャー企業の同僚(韓国籍の方)と立ち上げる予定でした。

色々と準備をしまして、アジアのメインライセンス保有会社が韓国にあるということで、

2人で韓国にいって、商談や会食をして、

日本でのライセンス責任会社として指名してもらえる段階までいっておりましたが・・

韓国内でのトラブルによって、その後計画は白紙撤回となってしまいました。

 

自分にとって、2007年2月初旬~3月初旬の約1か月という期間は、激動の時でした。

 

今思い返すと、自分の強みのひとつは”諦めが早い”、という点なのかもしれません(笑)。

ただ、この諦めの速さは、後の経営スピードという点で大きく影響していきます。

 

一瞬話はそれますが、

「釣りは諦めが早い方が成果があがる」と言われています。

それは、釣れない場所で待っているくらいなら、

すぐに次に釣れそうな場所へ移動したほうが良いという意味からです。

 

話は戻りまして・・しかしこの時点ですでに3月中旬。

会社にはとっくに退職届を出しており、あと2週間で勤務する会社を退職することになります。

私は、さすがに「まずい・・・(汗)」と焦るばかりでした。

そこで、一旦落ち着いて頭をリセットするために、

普段は人に相談することをしない私が、友人2人相談をしました。

 

恐らく、今日に至るまで、仕事に関して真剣に人に相談したのは、この時が最初で最後でした。

そして、その2人の友人に、「自分には何が向いているのか?」と率直に相談をしました。

その2人は、それぞれ別々の友人であり、お互いは知りません。

また、相談した日も数日ずらして、別の日にご飯を食べながら相談をしました。

 

ですが・・・なんと、2人から同じような答えが返ってきたのです。

 

Aさん「葛西さんは、これまでの営業ノウハウとかを、人に伝える仕事をするのが向いているのでは?」

Bさん「葛西さんは、人前で話をするのが得だし、人を育成するのが好きだから、

研修講師とか向いているんじゃない?」

 

との答えでした。

 

正直、驚きました。

 

自分の中では、どこか「好きなことを仕事にするなんて、どうせうまくいかない」と思っていた節もあります。

プレゼンは嫌いではなかったですが、うまい人なんて世の中に沢山いますし、

それを商売にするなんて考えもしませんでした。

しかし、背に腹は代えられれません。

あと2週間で退職が迫っていますから、すぐに、インターネットで

「研修講師」「営業研修会社」などを検索し、自分なりの研究をしました。

そして、1週間もたたないうちに決断しました。

 

「よし!自分の営業経験や管理職経験を活かして、研修講師をやろう!」と。

 

しかしですよ。聞こえはいいですが、まだ36歳。未熟の極。

今考えると「THE 無謀」としかいいようがありません。

今同じことをやれと言われても、リスクばかり考えて無理ですが、

その時は背水の陣ですから、やるしかないという気持ちだったことを今でもはっきりと覚えています。

 

そんな中、ネオインデックス社の当時のK本部長が

「葛西、最初は会社の立ち上げも大変だろう。よかったら、半年でもうちの会社に残って、

会社の立ち上げの傍ら、そのまま若手をコンサルタントとして指導してくれないか?収入の足しにもなると思うし」

と言ってくれたのです。

 

ある意味、上司を裏切って会社を辞めますといった自分に、

そんなことをしてくれるなんて夢にも思いませんから、涙がでるほど嬉しかったです。

会社を辞めた瞬間に、収入は“0”になりますので、

その半年間は本当に、資金面でも精神面でも助かりました。

 

そして、ある意味猶予期間を半年間いただいたようなものなので、

まったく経験も人脈もない研修業界をインターネットや図書館で一生懸命調べ、

研修コンテンツを作って売り込むことにしました。

 

 

とはいえ、自分ですぐに研修講師になることは無理ですので、

すでに研修講師として活動されている方の派遣を優先して行っていくことにしました。

 

しかし、業界は初体験、研修のことなんて右も左もわからない・・・無謀の日々が続きます。

とにかく、必須で、研修カリキュラムらしきものを作ります。

営業研修、管理職研修、コーチング研修・・・いま、その資料を見る勇気はありませんが、

笑ってしまうほどド素人だったに違いありません。

 

会社を立ち上げたのはいいですが、お客様がいなければ、商売は始まりません。

伊藤忠グループ時代の取引先などをまわってご挨拶。

「研修やります!」だけで売り込み・・・(何を考えているのやら・・・(-_-;))

 

しかし!虎穴に入らずんば虎子を得ず。

動いていたら、その伊藤忠グループ時代のお客様が、

なんと!「葛西さんのためなら、研修くらい発注してやれ!」と言ってくださったのです。

それが、富士通グループの某会社さん(以下Fさん)と、NECグループの某会社(以下Nさん)さんでした。

なんと、ありがたい・・・。

 

 

この研修が、私が会社を立ち上げてから、はじめての売上になったのです。

 

ちなみに、Fさんではコーチング研修を、Nさんでは、企画書(プレゼン資料)作成研修を発注いただき、

それぞれに講師を派遣することに成功しました。

 

しかし・・・当時、企画・営業・提案・講師探し・事務処理などすべて一人で会社をやっていた私。

Nさんの研修は名古屋での実施もあったのですが、新幹線の交通費などを請求し忘れてしまい、

5万円以上大損をしてしまいました。

そのショックは大きく、今でも思い出すと悔しいのですが・・

現在では、優秀なスタッフがいますので安心です♬

 

 

そんな、バタバタした船出が、メンタークラフトの立ち上げ期でした。

 

 

 

Continue….

 

  • 2021/04/05
  • 社長コラム
  • 投稿者:葛西 伸一