ロジカルシンキングはアートだ! ~成長を加速するために~
先日、大塚国際美術館(徳島県)に行く機会がありました。
ここには世界中の名画を原寸大で陶板に焼き付けた作品が、
千点以上も展示されています。
しかも超接近態勢でじっくり観察したり、
実際に手で触れて感じたりすることができるのです。
陶板への謄写技術もすごいし、そもそも原画を描いたアーティストの技量もすごいなあ、
私も学校ではきっと似たような絵具と筆を使ったはずなのに・・・とため息の連続でした。
さて、コンサルタントとして日々仕事をする中で、
この体験から改めて感じたのは、「ロジカルシンキングはアートだ!」ということ。
なぜなら、同じテーマであっても、研修受講者のアウトプットは
一人ひとりまったく異なるからです。
これが実に面白いのです。
「事実に基づき、筋道立てて考えること」です。
しかし、このスキルを学校で体系的に学ぶ機会は、
実はあまり多くありません。
少なくとも私はそうでした。
かつては、仕事の中で経験を積みながら身につけるものであり、
個人差も大きいスキルだったと思います。
ところが最近では、「新入社員のうちから身につけさせたい」というお客様が
急激に増えています。
業務の生産性を高めるうえで、
ロジカルシンキングが欠かせない基礎力になってきているのです。
では、具体的に何をすればよいのでしょうか。
基本となるのは、「MECE(モレなくダブりなく)」と
「ピラミッドツリー(構造化)」です。
これらを使い、自分の考えを整理することが出発点になります。
ポイントはシンプルです。
ツールを知ること、そして実際に使ってみること。
だからこそ研修では、頭の中だけで終わらせず、
「とにかく書き出す」ことを何度も繰り返します。
考えることは、手を動かして初めて深まるからです。
ただし、整理された情報をどう表現するかは、人それぞれです。
ロジカルシンキング=答えが一つ、ではありません。
考え方の表現には無数のパターンがあります。
とはいえ、相手に伝える場面では工夫が必要です。
相手が「思わず見たくなる絵」を描けるかどうかで、伝わり方は大きく変わります。
その“絵を描く力”を助けてくれるのが、「型」と呼ばれるフレームワークです。
たとえば「収入・支出」「ヒト・モノ・カネ」「3C(自社・競合・顧客)」など。
これらは、情報を整理・構造化するための高速思考ツールです。
エクセルのショートカットと同じで、
知っているかどうかで思考のスピードと質は大きく変わります。
一方で、知っているだけでは使えるようにはなりません。
実務の中で何度も使い、いわば「デッサン」を繰り返すことで、
考え方が少しずつ自分のものになっていきます。
私たちメンター・クラフトは、お客様との対話を重ねながら
業務内容や事業環境を深く理解し、研修を設計しています。
受講者の皆さまの「実践力」が確実に高まるように、
コンテンツやケーススタディを最適にカスタマイズしてお届けしています。
もちろん、何度も演習(=デッサン)を繰り返す設計です。
アーティストが数えきれないほどに下絵を描き絵具を塗り重ねるように、
ロジカルシンキングも書いて消して上書きしての繰り返しが腕前を上達させます。
描き方も成果も自分次第、
まずは一度、自分の考えを書き出すことから始めてみましょう。
- 2026/05/08
- コンサルティング
- 投稿者:講師 河野 貴史

