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気づいていますか?「ダメな働き方改革」② ~タイムマネジメントよりもタスクマネジメント~

このところ、「働き方改革」がどこの企業でも
叫ばれています。タイムマネジメント
今日はホワイトカラーの働き方改革に関して、
タイム&タスクマネジメントの観点で論じて
みたいと思います。

最近、大手企業では、夜20時になるとパソコンの
電源が落ちたり、暖房冷房が切れたり・・・
と物理的なパワーを使って集団に意識付けと
工夫を促しています。

これらの手段の是非を議論するつもりはありませんが、
心身の健康に害がなければある程度は、効果が期待
できるだろうと思います。

これに関連して、生産性を高めるために、よく
タイムマネジメントがフォーカスされます。

しかし「タイムマネジメント」を強化するという
アプローチは本当に正しいのでしょうか?

【タイムマネジメント例】

・「To Do LISTを作る」

・「余裕をもったスケジューリングをする」

・「無理無駄ムラを削減する」

正直言って、その程度のことは、多くのビジネスパーソン
はやっているはずです。
タイムマネジメントが必要なのは、分刻みで活動している
大企業の役員や超売れっ子社員などの一部の人だけです。

多くのビジネスパーソンは、実はそれよりも仕事の進め方
である「タスクマネジメント」の自己改革に力を入れるべきと私は考えます。

例えば、実際の現場では、次のようなことが生産性を
低下させる主な要因ではないでしょうか?

【組織因子】

・無駄な会議が多い (自分がいなくてもいい。メールで充分 他)

・活用度が低い資料作成を要求される

・上司が、自分の時間を食いつぶす (思いつき指示、説教 他)

・商品の品質が低く、そのフォローに時間を費やさなければならない

・そもそも決められている作業手順が効率的でない

【自分因子】

・仕事を選ばず、頼まれれば何でも引き受けてしまう

・深く細かく、色々なパターンを考えすぎてしまって(不安、恐怖、思考クセ)仕事が先に進まない

・上司から言われたこと(あるいは以前から継続してきた仕事)を言われたまま、創意工夫ぜず進めている

・必要以上の品質を求めて作業している

・言いたいこと、伝えたいこと、主張したいことがうまく言えず、労力や仕事が増えてしまう

他にもたくさんありますが、これらが主な生産性を低下させる
要因ではないでしょうか。

但し、これらは状況によっては大事な事もありますし、
また性格的な側面もあるでしょうから、上記すべてを
否定的に扱うことはすべきではないとは思います。

肝心なことは、上記の【自分因子】のいくつかに、
心当たりがあり人は、それらが生産性向上の障壁になって
いることを理解し、正面から受け入れるようと努力する事です。
それにより真の生産性向上につながる第一歩だと私は考えます。

また【組織因子】についても、やりようによっては
負担軽減できる可能性もゼロではないはずです。

これらの解決を実現するためには、今の時代に適合した
「タスクマネジメント」のスキルを、できるだけ若いうちに
修得しておくことが必要だと考えます。

どのようなスキルが必要か?
また研修で磨ける範囲は?などは次回、お伝えしたいと思います。

  • 2018/06/07
  • 社長コラム
  • 投稿者:葛西 伸一