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部下をいかに自発的に行動させるか

さて、部下が自発的にやる気になるためにはどうすれば良いでしょうか?

まず第一に、誤解しないでいただきたいのですが、
なんでもかんでも自発的、自律的」
になってもらうということではありません。

部下にはさまざまなタイプがいます。
また、管理職と部下は立場や権限、責任も違います。
こう考えれば、まったく同一の意識や行動を求めるのは無理があります。ただ、

「強制しないで済むならば、自発性を引き出した方が成果が上がりやすいし、マネジメントも効率的(楽)」

というふうに考えてください。
みんながみんな、甲子園を心から目指したい部員ばかりの高校野球チームの監督なら、
その自発性をいかに活かすか?

多くの生徒が、甲子園なんて夢のまた夢。と考え、本気で取り組んでいないチームの監督なら
試合に負けさせる→説得する→練習させるの手順で外から刺激を与えることで、チームが
自発的になる可能性もあります。また、最悪自発的にならなくても今よりは強くなるでしょう。

これは何を意味するのでしょか?

人が心の底からやりたいと思うこと。
最初は、そこまでやりたいと思わなかったけど、何らかのきっかけで、やりたいと思うようになったこと。
これが、人間の自発的行動につながることは間違いありません。

一方で、叱られたら嫌だな、恥ずかしい想いはしたくないな、と回避したい欲求もまた
自発行動につながります。

ときには、後者のようが罰則回避行動として強く出る場合もあるでしょう。
いかに、この2つを使い分けで部下を指導するか?

 

自発行動の4大トリガー「4-WANTS」

Acquirement:ほしい(愛・力・承認・名誉・価値・環境・自由・幸福)

Action:やってみたい(挑戦したい・規律を守りたい・体験したい)

Avoidance:避けたい(回避行動、負けたくない、逃げたい、不幸になりたくない)

Achieve:やり遂げたい(達成・到達)したい

 

そもそも自分はどのWANTが敏感であるかを確認させる。
その最も敏感なWANTSをイメージさせて、仕事や私生活における目標と
目標に向けた自立的計画を立案する。

「人は自分の意思で行動したい。その基準で意思決定している。」
これは、何も部下だけではなく、管理職にもあてはまることでしょう。
それでも、実際には管理職の方からこんな質問をよく受けます。

「上司としては、できるだけ自発的環境を作っているのですが、響かない部下がいます。
どうすれば良いのですか?」

答えはシンプルです。
本当に自分が、「自発的環境を作れているか?」を検証し、それが真実であれば、
「強制するか」 「開発をあきらめるか」
です。なぜなら、そういう部下は上記の4-WANTSを感じていない可能性があるからです。
一般的にいう「欲がない」と言う状態です。
その場合、まずは強制して一定のパフォーマンスが出ればOK。
でなければ、「あきらめて現状で任務遂行させる」または「チームから去ってもらう」
のどちらか1つでしょう。

そうならないためにも、管理職は自発的行動を支援しなければなりませんね。

  • 2015/05/14
  • 社長コラム
  • 投稿者:葛西 伸一