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努力をしても報われないのがビジネス

「えっ?」と思われるかもしれませんが、それが現実です。

 

頑張っているのに評価されない!

頑張っているのに、売上が上がらない!

仕事をしていれば、こんな悩みは誰にでもあるはずです。

 

もし、本当に努力をしている人で、

上記のようなことが起きているなら、

 

「質」が最適でない。

 

つまり、、、

「最適な努力が出来ていない」

ということです。

 

努力には、「量」と「質」というものがあります。

スポーツでもなんでもそうですが、

努力の「量」「質」が最適化されたとき、はじめて結果が出始めます。

 

仕事もスポーツも、努力が9割。運が1割。

幸運に期待するよりも、努力をする方が合理的でしょう。

外的要因に頼るより、内的(自分)解決を行った方が合理的でしょう。

 

従って、”最適な努力”を実行した者だけが報われる。

というのが正解なのです。

 

残念ながら、頑張っている会社や人が必ず報われるのなら、

こんな簡単なビジネスはありません。

 

成果を出せる人は、これを心から理解し、行動を常に変容させています。

これが、ビジネスIQの高い人の特性です。

 

理由は簡単。 世の中(市場)は、常に競争だからです。

頑張った人ではなく、競争に勝った人がビジネスで勝てるのです。

 

従って、砂漠のど真ん中で、競合相手がおらず、一人で水を売っているところに、

のどの乾いた旅人が来れば、多くの努力をしなくても水は売れます。

その場所をみつけて、水を持ってくるという

ちょっとした質の高い努力ができれば成果は出るのです。

極端な例ですが、それが市場です。

 

市場には常に 「選択」と「競争」が相まっています。

私たちは、何か買う時に「Amazon」でチェックをした後に「楽天」を見に行く、

さらには・・・とネットを巡回して、価格、納期、サービスなどをくまなくチェック。

もちろん口コミもチェック。

 

消費者ビジネスで、多くの場合、買う側は選択肢を多く提示されています。

その中から、自分たちをいかに選んでもらうか?

まさに買手からみたら「選択」。

売手から見たら「競争」になるわけです。

 

「私たちは日々、努力をしているから私たちを選んで(買って)ください」といっても

誰も相手にしてくれないでしょう。

 

顧客が価値を感じて、初めて購入意思決定を行うわけです。

そう、つまりそこには、常に「選択」と「競争」が相まっているのです。

 

そして、その状況は、昨日と今日、今日と明日では、微妙に変化し続けています。

この構造は、B to C と B to B では、少し違い(スピード感、選択理由他)はあるものの、

本質的にはほぼ同じ構造といって差し支えないでしょう。

 

そのために、自分たちのチーム(組織)全体が、常に顧客のニーズと、

その日々の変化に敏感になりながら、仕事を進めていかなければなりません。

 

具体的には、一人でも多くの従業員(所属部門は問いません)たちが、

日々、坦々と仕事こなすのではなく、

例えば、

・業界市場の動向ニュース(新聞、ネットなど)
・顧客からのリクエスト、声(アンケート)など
・取引先からの情報
・社内の営業やフロントからのちょっとした言動、資料などの情報

などに敏感になることです。

 

ファンケルの池森会長の言葉 「企業は常に倒産に向かっている」。

経営者の端くれとして、まったくその通りだと考えます。

 

そして、その解決策としては、経営者は当然として、末端の従業員まで、

全員の意識・視点・思考が、「自分」や「自分の職場」ではなく、

「顧客・お客様」に常に向いていることが肝要だと考えます。

 

その時、会社は初めて、1歩前進するのだと思います。

 

つまり、「倒産に向かう会社」を止められるのは、

そこで働く、一人一人の意識と具体的な行動でしかないのです。

 

このコラムを読んでいただいた一人ひとりが、2020年、

どんな「意識」と「行動」を変えていくか、少し考えてみていただけたら幸いです。

  • 2020/01/16
  • 社長コラム
  • 投稿者:葛西 伸一